別離の季節

 別離の季節。何歳になっても、この時期が来ると何となく感傷的な気持ちになってしまう。

今年もお世話になった畏敬する先輩たちが転勤することになった。毎年、気恥ずかしさが勝って、人並み程度のお礼の言葉や激励の言葉すらおくれたためしがない。情けない限りだ。

 だけど、「テレビを創る」という「共通語」は、時間も場所も越え、見えない「会話」を成立させる。先輩達とは「番組」を通していつでも「会話」しているのだ。