2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

記憶すること

ある一定期間現場を離れなければならない業務があり、その業務を誰が担うのか、先週からその議論が続いた。 そして、長い議論の末にその業務を後輩が務めることが決まった。後輩の苦渋の決断の意味を記憶しつづけること、その記憶の持続を周囲にも強いること…

吉祥寺の古本屋

所用があっていった吉祥寺でいい古本屋に出くわす。 「東京人」や「散歩の達人」の古本屋特集などでよく紹介されている「りぶる・りべろ」。 今は東京・地方問わずどこにいってもチェーン店の古本屋がありそれはそれで重宝なのだが、やはり品揃えにこだわり…

ドラマも見なければ

「テレビドラマ ベスト・テン10年史 1997−2006」(愛育社)という本を読んでいると、そのスパンは、テレビの世界に入った時期とほぼ重なりあうのだが、あまり連ドラを熱心に見ていないということに気づかされる。 DVDでその後見たものも含めて…

テレビにとって「私」とは何か

日曜日の深夜に放送されたTBS「報道の魂 あの時だったかもしれない 〜テレビにとって「私」とは何か〜 」を見て極めて多くのことを考えさせられました。何度か見て、思考を定着させていきたいと思いましたが、この番組を見た畏敬する先輩の感想も印象的で…

 まっすぐな番組

5月3日に放送された札幌テレビ「まっすぐに智華子 〜全盲の少女と家族の13年」を見ました。全盲の少女の成長物語です。小野智華子さんを主人公にしたドキュメンタリーは継続的に放送されていて、過去に放送文化基金賞などを受賞したりもしています。録画…

 俗情との結託

一か月ぐらい前に放送されて、何やかやで見ていなかったETV特集「神聖喜劇ふたたび〜作家大西巨人の闘い〜」を見ました。90分というサイズでしたが、様々な演出が施され、老作家の強靭な精神のありようをあますことなく堪能できるドキュメンタリーでし…

賢姉愚弟

同じ職場で働く後輩と久しぶりに話しをした。ある企画の方向性に悩んでいるという。 どんな仕事でもそうだが、自分にとって、番組制作はいつも逡巡と後悔の繰り返しだ。夜中に「なぜ自分はこの企画が出来ると思ってしまったんだろう」と考えて眠れなくなりそ…