ドラマも見なければ
「テレビドラマ ベスト・テン10年史 1997−2006」(愛育社)という本を読んでいると、そのスパンは、テレビの世界に入った時期とほぼ重なりあうのだが、あまり連ドラを熱心に見ていないということに気づかされる。
DVDでその後見たものも含めて見た連ドラを列挙すると、
1997年
1位 踊る大捜査線 3位 青い鳥
1998年
2位 きらきらひかる
1999年
なし
2000年
8位 ビューティフルライフ
2001年
なし
2002年
3位 木更津キャッツアイ
2003年
1位 Dr.コトー診療所 6位 ぼくの魔法使い 7位 白い巨塔(第一部)
2004年
2位 白い巨塔
2005年
1位 タイガー&ドラゴン
2006年
7位 Dr.コトー診療所2006
という具合だ。このベストテン自体、私選の意味合いも強いはずなので順位に拘泥するものでないとしても10年間で1位の作品を3本しかみていないということになる。抜け落ちている1位の作品は「池袋ウエストゲートパーク」「救命病棟24時」「僕と彼女と彼女の生きる道」「結婚できない男」など社会的な関心を読んだものばかりである。レンタルDVDなどの発達で、ドキュメンタリーなどと比べれば、連ドラ自体の「一回性」は失われているにせよ、村木良彦さんが「テレビとは時間と想像力の併走である」という通り、実時間の中で見なければ体感出来ないものも多いはずだ。今クールも継続して見ているドラマはないのだが、10年史を振り返りながら、もっと連ドラも見なければと考える。
テレビドラマと言えば、東京新聞にエッセイを書いていらっしゃる古崎康成さんの力業はすごいものがある。http://www.tvdrama-db.com/ で1940年代以降のドラマの殆どを網羅するデータベースを一人で管理されている。このデータベースを見ていると学生時代のことなど思い出されて、ついつい長時間見いってしまう。テレビは僕の世代ぐらいまでは時代と併走しているということの証左だろうが、もっと若い世代は、このような感覚は持っていないのではないかと思うと、逆に、もっと頑張らなければと思ったりもする。
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