路傍の花

 明治通りを歩きながら取材先に向かっている途中で、路傍につつましやかな花壇を見つけた。

 

 小さいけれど心が行き届いているその花壇になぜか強く惹かれるものがあった。
 ささやかだけど、目が行き届いて、大言壮語はしないけれど、本質的なことからは逃げないで、誰のためにとかそんなことはおくびに出さないけれど、見えないところで汗をかく・・・。路傍の花を大切に守っている人たちはそんな人たちなのではという気がして、もし想像通りならば、自分もそういう、生き方を、したいと思った。難しいのだが。