京都へ

 京都へ出張。東海道新幹線沿線は小糠雨というには大粒な雨が降っている。金曜日のせいなのか、のぞみの自由席は立ち見まで出ている。京都までは2時間10分なので、資料を読んで、少しうとうとして、読みかけの本を読んで、というかんじが調度よい。

 関東の外に出る出張の場合、そんなに読めもしないのに鞄に本を何冊を入れてしまう。今回は、仕事上読んでおく必要がある新書2冊と、講談社ノンフィクション賞など各賞を総なめして話題を呼んだ最相葉月の「星新一 1001話を作った人」。最相さんの作品は「絶対音感」「青いバラ」などが有名だが、「何といふ空」や「あのころの未来」と言った、切ないJ-POPを思わせる表題をつけるのが上手いと思う。

 5年前ぶりの京都は大雨だった。

星新一 一〇〇一話をつくった人

星新一 一〇〇一話をつくった人