最近の若者達は・・・

 京都へ出張して、深夜まで10歳ぐらい年下の人たちと一緒に過ごす機会があった。

 僕自身「最近の若者達は・・・」と呼ばれるにはいささかトウが立ちすぎているが、いつの時代も、大人達が考えるよりも、若い世代の人たちはしっかりしていて、むしろ大人達が旧弊になっている場合の方が多いように思う。様々な局面でパラダイムシフトが必要な今の時代においては、なおのこと、そうだろう。


 昔、誰が書いたのかは忘れたが「1000年以上前の古文書が発見されて、その文書を解読してみると『最近の若者たちは・・・』と書いてあった」云々、、という内容のエッセイを読んだことがある。いつの時代も、大人達は、新しい若者たちに怯えてきたのだろう。


 年下の人たちに負けない感性を持ち続けたいと思うが、もしそれが叶わなくなったら、狭量な経験や「常識」という名の古い方法論にしがみついて、「若い感性」を阻害し、その「道」を塞いでいることにさえ無自覚な、そんな「大人」にだけは、ならないようにしたいと思う。