野に咲く花のように

 最近、日中は会議や交渉事が目白押しな一方で、真夜中に海外のリサーチャーとの取材連絡がある関係で、とかく、一日が長い。HDDにはドキュメンタリーがたまっていき、本を読むスピードもかなりおちて、体内が乾いていくような感覚だ。

 会議を主催している人のうちの一人は職場の直属の先輩だけど、あたかも野に咲く花のように、自己献身の精神で頑張っている。その身を削る努力や苦悩が、同僚や上司に十全には理解されていないように思えるのが、切なくなるし、残念だ。僕のいる職場ではそうした人々への理解や了解が、年々、縮減している気もする。組織の中でテレビを作っているということの意味を、そしてその足場には多くの人の自己犠牲があることを忘れないようにしなければ・・・。