BS放送記念日特集「映像メディアはどうなるのか」

 会社に出て仕事をしようと思うが、あまりにも天気が良いので自転車でちょっと離れた公園まで遠出して作業をすることに。大勢の人が気持ちよさそうに体を動かしているのを見ながら、パソコンに向かうのは不思議な気分である。

 早朝にHDDにたまっていく一方のドキュメンタリーの中から、BS放送記念日特集「映像メディアはどうなるのか」を見る。ここ数年きまって放送記念日特集には「ネット」関係の話題をとりあげている気がするが、今回は、イギリスのグリーンTV、アメリカのソーシャルニュースサイトのDigg、そしてFacebookをとりあげて、ますます広がっていく影響力のあり様を伝えていた。伝えられている内容のほとんどは、ネットの世界では人口に膾炙しつくされている情報ばかりだが、ちょっと新鮮だったのは、番組の途中に登場したアメリカの学生街のカフェの風景。ほとんどの学生が、実にカジュアルにPCを広げ、それが実に風景に溶け込んでいるのだ。ウェブをみて、近くの人と会話して、またウェブを見て・・・。実に開放的で知的な雰囲気なのである。
 番組では、ネットの世界に登場したソーシャルメディアが、既存のマスメディア以上の存在感をもつようになった事実を、脅威として伝えていたが、僕はむしろ、学生街のカフェの風景の中に、ネットが獲得できてテレビが獲得できていないものが含まれていると思ったし、そのことが意味するものは何なのか考えなければいけない気がした。