ザ・ノンフィクション「姉と弟のススキノ物語」 NNNドキュメント「兵士たちが記録した南京大虐殺」

日曜日は一週間の中でドキュメンタリーの放送枠が一番多い日だ。

何本かドキュメンタリーを見る。テレビドキュメンタリーには定型があるようでないことを考える。特に民放のドキュメンタリーの場合は、伝え手(記者やディレクター)の思いが最も重視されているので、メッセージが「生」な形でシーンは表出されるような気がする。

今は映画監督としての方が有名な是枝裕和氏が10年前ぐらいにどこかの雑誌の対談で「ドキュメンタリーとは、とどのつまり一人称たる取材者と取材対象との関係性の変化の記録である。僕はその変化の記録を通して自分自身を表現したい」というような趣旨のことを発言していた。当時、その言葉に強い共感を覚えたが、ドキュメンタリーに自覚的であるということから、ずいぶん遠くに来てしまった気もするので、今一度、いろんなことをよく考えていきたい。