「1968」「戦争と青春」「少年時代」
週末に何か本を読もうと思って小熊英二の「1968」の上巻を読み始める。小熊氏の本らしく、その頁量は圧倒的で、仰向けになって読んでいると手首を痛めそうですらある。叛乱の季節とでも言うべきあの時代の通説を、丁寧にとぎほどしていくその内容は、まだ150頁ほど読んだだけだけど、圧倒的に面白い。けれど、通勤のお供にするにはあまりに重く、いつ読み終わるか知れないのが残念である。
夜は、日本映画専門チャンネルの戦争映画特集で「戦争と青春」と「少年時代」を続けてみる。今井正監督の「戦争と青春」は、古い邦画にはまっていた時期に、今井監督はまだ現役で映画を撮っていたのかという驚きとともに、映画館に足を運んだことがあった。その時からでさえ、はや18年。「記憶」の難しさに想いをいたす。
「少年時代」は、田舎育ちの自分にはその世界のありようがあまりにもよくわかり、エンディングは何度見ても、疾走する武の姿に、泣けてきてしまう。
- 作者: 小熊英二
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