変わらない風景/金子光晴「どくろ杯」
実家においてある本を整理したくて2年ぶりぐらいに帰省した。
新幹線から見える風景は、所々の喧噪をのぞいては変わりなく、在来線に乗り換えてからは時間が止まったような気さえした。何かにおいたてられるような東京の「時間」のことを否応なく思わされた。
電車の中で金子光晴の「どくろ杯」を読む。
何かを生み出すために無意味なまでに「格闘」が必要なことを、そして人間の悲しいまでの弱さと強さを感じる。
- 作者: 金子光晴
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2004/08/25
- メディア: 文庫
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