変わらない風景/金子光晴「どくろ杯」

実家においてある本を整理したくて2年ぶりぐらいに帰省した。

新幹線から見える風景は、所々の喧噪をのぞいては変わりなく、在来線に乗り換えてからは時間が止まったような気さえした。何かにおいたてられるような東京の「時間」のことを否応なく思わされた。

電車の中で金子光晴の「どくろ杯」を読む。
何かを生み出すために無意味なまでに「格闘」が必要なことを、そして人間の悲しいまでの弱さと強さを感じる。

どくろ杯 (中公文庫)

どくろ杯 (中公文庫)