つんどく

 古本屋で古い文庫本を仕入れて、つん読する。高橋和巳「憂鬱なる党派」村松友視トニー谷ざんす」干刈あがた「ウォークインチャコールグレイ」など。系統がなさすぎて、自分の肥やしとして有効に積み上がっていかない読書である。学生のころは一冊一冊の記憶が堆積され、多少なりとも血肉化してく手触りのようなものがあったと思うが、いまは、ほとんど時間をうっちゃるために読んでいるようなもので、情けないことこの上ない。

 HDDにたまっているドキュメンタリー番組も一気に視る。最近は、視聴者をおもんばかってか、民放もNHKもドキュメンタリーに様々な演出をしつらえる番組が増えたが、オーソドックスなドキュメンタリーが持つ伝播力を弱めってしまっているようにも思えてくるのは気のせいだろうか。